さっそうとホテルの部屋へついた優は気づけばまだ彼とまともに口すら聞いていなかったことを思い出した
彼は出会ってからずっとうつむきっぱなしで優の顔さえ直視できていなかった
優はちょっと先走りすぎたなぁと反省した
優にとってはごく普通の日常的な非日常のセックスではあるが、彼はこれから一回りも年上の人妻に童貞を奪われてしまうのだ
もう少し彼の緊張を解いてあげなくては彼は今にも逃げ出してしまいそうであった
ただもともと小柄な上、不健康的なまでに痩せた彼の体を見れば優にも彼を押さえつけるくらい容易く出来そうであるとも感じた
彼のか細い腕はまるで女性のそれに見まがうかのように貧相で、まだ体毛も全くと言っていいほど生えていなかった
彼はいまだにベッドの上で縮こまっていた
緊張しているのは知っていたが、優は彼が怯えているようにも見えてしまった
急に優は彼を犯したい衝動に駆られた
まるで小動物のような童貞に欲情した人妻の目つきは飢えた獣の目そのものであったろう
「服脱いで」
慕っていた姉のように優しく接していたメールの頃とは一変、優は豹変した
急に言われたことに反応しきれなかったのか、それとも内容は理解できたが行動に移せないだけなのか、彼はモジモジと体を動かしただけであった
「ほら、何やってんの。服脱がないとエッチできないでしょ早く脱いで。もしかして脱がして欲しいの?」
そう言っておもむろに彼の方へ近づいて行くと彼は慌てて来ていたシャツに手をかけた
彼がシャツを脱いでその下に着ていた白いTシャツ姿になった
「全部脱ぐの。何手休めてんの。いっとくけど下もだからね?」
彼はついにパンツ一丁になってしまった
初対面の女性に裸体をさらすという羞恥に顔は今にも泣き出しそうなほど赤くなっていた
しかしどうだろう…
服を着ている上からでも凄かったが、改めて直に見ると本当に中学生くらいの少し痩せた少年そのものである
しかし、さっきからその貧相な体に似つかわない圧倒的な存在感のあるものが股間の膨らみにあるのに優は気づいていた
彼は優の視線が自分の股間に集中しているのを感じると、瞬時に手で覆う素振りを見せた
「だーめ。隠してたら見えないでしょ?今からどうせえっちするのに何恥ずかしがってるの?」
「しょうがないなぁ…。んじゃ手後ろについて」
「そのまま前に足出して広げて」
彼は後ろにもたれかかる体制になり、上体を後ろについた手で支える格好になった
上体を後ろに下げたことで隠すものが無くなった股間はあられもなく立派な膨らみを晒していた
「いい? これから優が許可を出すまでその体制から動いたらダメだからね? 動いたら厳しいお仕置きが待ってるからね」
彼は何がなんだか分からないふうな恐怖と困惑が入り混じった顔をしていたが、その表情はまるで虐められっ子のようであった
おもむろに優は履いていたブーツを脱いだ
半ば急ぎ足で来たためか背中や脇にはうっすらと汗をかいているのを自分でも気づいたし、なおさらブーツの中は蒸れてほんのりと熱を持っていた
厚手のストッキング越しの脚はさっきまでブーツを履いていたこともあり、優の脚の匂いが全て凝縮されているようであった
優は彼の方へ歩いていき、彼の顔の前に脚を出した
「匂って。」
彼はまた困惑した顔を見せたが、命令されるまま優の脚を匂った
「裏とか指の間まで鼻くっつけて、よーく匂い嗅ぐのよ」
彼はしばらくの間犬のように優の足の匂いを嗅いだ
「そう。もっと嗅いで… そう。これが大人の女の足の匂いだからね。」
秋とは言え皮のブーツに閉ざされた密室で汗をかき続けた足の匂いは性別など関係のない強烈さである
そのことにはもちろん自身が一番気づいていた
優は手の自由を奪われたまま首を伸ばして健気に匂いを嗅ぎ続ける童貞の姿に欲情し、自らも股間を濡らしていた
まだショーツを汚してはいないようだ…
ふと視線を下へやると、明らかにさっきより彼の股間がいっそう膨らみを増しているのに気づいた
さっきのように漠然とした膨らみでは無く、今度は外からでもはっきりと分かるように先端部が布を持ち上げていた
その先にかすかではあるが染みが出来ているのを優は見逃さなかった
「女の臭い脚の匂いなんか嗅いで、○○君は興奮するのね」
童貞が一瞬体を震わせ反応した
「今のあなた、どこから見てもただの変態よ? 記念に写メ撮っといてあげるから」
そういうと優はちょうど自分の足が童貞の顔を踏みつけているように見えるアングルから携帯で写真を撮った
部屋にシャッター音が鳴り響くと同時に童貞は小さく「あっ」っと言ったが優は何事もなかったかのように無視した
童貞の無残な姿を納めた写真は優の携帯にしっかりと保存されてしまった
優はそろそろ脚を上げているのにも疲れたのでいったん脚を下ろした
そのときに気づいた
さっきまでの体制であると童貞の位置からはギリギリで優のスカートの中が見えるか見えないかのところであったのだ
「○○君、優のパンツ見ようとしてたでしょ? このスケベ!」
童貞は消え入りそうな声で「すみません」とうつむきながらつぶやいた
「そんなに我慢できないならもう優がイかしてあげるから」
そういうと優はさっきとは別の脚で童貞の股間を踏みつけた
「はぁっ」
童貞が不意の動作に声を上げてしまった
触ってみて改めて気づいたがやはり童貞のペニスは既にギンギンに勃起していた
「なによ、もうカッチカチじゃない。 童貞なんて脚一本で充分よね?」
そう言うと、優は童貞の股間に乗せた脚をゆっくりと動かし始めた
つづく
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